2008年 前期講座開講につき参加者募集中!

   KEY神戸では、在日コリアン青年を対象に毎月2回、金曜日の夜8時から10時まで
  (時間は変更することがあります)歴史・人権講座を開催しています。
   学習テーマは
在日コリアンの形成史や法的地位など自分たちの身近な問題を中心に、韓国や
  朝鮮半島の歴史、戦後補償・歴史認識問題、さらには平和や人権に関する問題
まで幅広く学んでいます。

   KEYの歴史・人権講座に来れば、在日コリアンの問題からグローバルな平和や人権の問題
  まで幅広い知識と教養を身につけることができるかも!?

   講座は机を囲んで大学のゼミのような雰囲気で、楽しく知的な時間を過ごしています。
  ときには真面目に語り合い、ここでしか学べないこともたくさんあるはず!!


   私たちは、日本社会でコリアンとして生きていくためには、“学ぶこと”が必要であると考えて
  います。みなさん、気軽な気持ちでぜひ一度覗いてみてください。

    



  2008年度前期 歴史・人権講座スケジュール
開講日 テーマ 講 師
04月25日(金)  イラク戦争から考える平和と人権
05月09日(金)  朝鮮近代史
05月23日(金)  在日コリアン形成史
 なぜ日本に”在日コリアン”が存在するのでしょうか。私たちのルーツに関わる原点をここで学んでいきたいと思います。
06月06日(金)  在日コリアンの教育
 戦後の在日コリアンはどのようにして、自分たちのルーツである朝鮮半島の言葉や文化を学ぶ場を守って教育を行ったのでしょうか。在日コリアンの歴史から教育の持つ意味について考えたいと思います。
06月20日(金)  多文化共生ワークショップ
 多文化共生を体感してみよう!架空の国の人になりきって行動しながら、ワークショップ形式で楽しく学ぶプログラムを予定しています。
07月04日(金)  アイヌについて
 身近な人権問題について、事前に2グループを組み、それぞれが学習してきたことについて発表を行います。学んだことを周りの人に伝えられる機会です。
07月18日(金)  姉妹提携事業に関する学習会
 8月1日〜4日に開催される、姉妹提携事業での学習プログラムで取り上げる内容について学習します!テーマはニューカマーの子供たちに関することを予定しています。
08月08日(金)  日韓をもっと知ろう!
 日本と韓国が辿ってきた歴史と内在する問題について考える講座です。姉妹提携事業を終えてすぐの講座でもあるので、韓国をもっと知ろう!
09月05日(金)  日朝関係と在日コリアン
 日朝関係を中心に取り上げ、それが及ぼす在日コリアンへの影響や、東アジアとの関係について学びます。視野を世界に広げて考えることの出来る講座です。

 また、講座後にはお寿司やお菓子を食べながら講座の感想や雑談(世間話!?)などを交わしながら、交流会を行っています。結構遅くまで事務所にいますので、途中からでも気軽に覗いて下さい。

    ※ お問い合わせ・お申し込みは、下記フォームにご記入の上送信して下さい。

                  参加・お問い合わせフォームへGO


  歴史・人権講座カリキュラム
テーマ 内 容
在日コリアンシリーズ 在日コリアンのルーツ、民族差別の現状、在日の法的地位、民族教育の現状など在日コリアンの歴史と現状を学びます。
「神戸から見るコリアンの歴史」「在日の形成史」
「在日コリアンのアイデンティティ」
朝鮮半島の歴史と現状シリーズ 日本の植民地支配を受けた私たち民族の歴史、および1945年解放以降の南北分断の歴史、韓国の民主化運動や市民社会運動、日韓関係史などを学びます
「朝鮮近代史」「韓国現代史T・U・V」「南北関係史」
戦後補償・歴史認識シリーズ 日本の朝鮮植民地支配やアジア侵略の歴史を学び、正しい歴史認識を探っていきます。また、日本軍「慰安婦」問題、在韓被爆者問題などの未だに解決されていない戦後補償の問題を学びます。
「元日本軍『慰安婦』問題」「在韓被爆者問題」
地域オリジナル企画 KEY神戸の独自企画として、会員の参加型学習やフリートークの場を設定し、様々な問題についての意見交換を行います。
「自由発表会〜私が今考えること〜」
地球市民シリーズ 地球的なレベルで問題となっている南北問題、環境問題、戦争と平和について学び、地球市民としての教養を培います。
「地球トリビア〜平和・環境・人権・女性と子供〜」
「カンボジアの人身売買」「子供兵」
人権シリーズ 普遍的な人権の発展の歴史、日本に住む一般外国人の問題、その他日本に住む少数者に対する理解を深めます。
「アイヌ・沖縄問題」「日本にいる外国人は今」

 上記以外にも歴史・人権をキーワードとしながら、様々な講座を運営しています。


  2008年度 前期講座 参加者の声
テーマ 感想
04月25日(金)
イラク戦争から考える
平和と人権
○平和って幸せとしか考えたことなかったけど、平和についてこれだけの内容を考える人ってすごいと思いました。自分は何も考えてなかったと思います。
「暴力とは何か」を学んだ時に、自分も「暴力を与える側」な場合もあるから、ハッとさせられました。
○暴力を多様化させると、本当に平和と言える構造が自分の中で一気に減少しました。平和で世界が満たされることは無いと思います。その中で「平和」に近づくことが大事だと感じました。
05月09日(金)
朝鮮近代史
○今回19世紀の歴史を学んだけど、20世紀の歴史も含め、もっと勉強したいと思いました。昔から歴史は特に近代史に興味がなかったけど、私のルーツを含めて、なぜ在日コリアンが日本に来たのか等、知りたくなりました。
○国内の政治の混乱と海外からの侵略で翻弄される朝鮮の姿が印象に残りました。世界史は並みに知っていると思ったのに甘かったです。全然分からないことが多かったです。
05月23日(金)
在日コリアン形成史
○基本的な流れは知っていたけれど、その裏にある日本政府の行動や朝鮮人の抵抗の強さに驚いた。
○3.1独立運動を転機として武断統治から文化統治へと変化していった経緯が印象に残った。皇民化政策については知っている方だと思っていたけど、新たな知識を得ることが出来た。
06月06日(金)
在日コリアンの教育
○阪神教育闘争について知っていたけれど、改めて憤りと悲しみを感じた。必死に闘った祖父母、父母、先輩たちに感謝と敬意を感じた。
○日本の学校に通うことで、在日コリアンとしての感覚が麻痺すること。「日本の学校だから仕方ない」という発想は、”日本人”のみの環境を前提にしていると思います。
06月20日(金)
多文化共生ワークショップ
○ディスカッションや参加型形式は、途中で意見を言えるのがいい。自分の役を演じることが楽しかった。
○それぞれの国独自の歴史があって、文化も違う。個性がある。しかし、発展している国には色んな国から色んな人が来る。当たり前だけど。そこで、人種、国籍に優劣をつけるといざこざが起こる。問題はあるかもしれないがみんなが自分の意見を言って、自分の国の人らしく生きていける社会が必要だと思いました。
07月04日(金)
アイヌについて
○アイヌの人達も自分達在日コリアンと似たような扱いを受けていたことを知らなかった。大きな力を持った国というのは、周りの国などに迷惑をかける厄介な存在になりやすいものだと改めて思った。
○世界中に抑圧の歴史が溢れているが、まずは日本に存在するアイヌなどの身近な所から目を向ける大きさを、より多くの人に感じてもらえたらと思う。
08月09日(金)
日韓をもっと知ろう!
○日韓交渉での日本政府の、過去の戦争に対する発言は、被害者に対する気遣いとかが少ない。当時「私は知らない」と話していた人もいるし。今はどんどん、日韓の歴史認識に対する無関心が増えている。日韓関係は歴史が大切な事だからこそ、本当に事実を教育しなければならないと思いました。本当に今考えなければならない問題だと思います。


コラム 〜これまでに開催した講座紹介〜 

   先日6月20日に「多文化共生ワークショップ」というテーマで講座を行いました。この講座では参加型
  学習ということでいつもと違い、机を取っ払って周囲を椅子のみにし、参加者が動きやすい環境を作りました。

   そして今回、教材として「シミュレーション教材『ひょうたん島問題』 多文化共生社会ニッポンの学習課題」
  (藤原孝章著、明石書店)(http://www.akashi.co.jp/Asp/details.asp?isbnFLD=4-7503-2721-2
  を用いてワークショップを展開しました。内容は架空の島−ひょうたん人が住むひょうたん島にそれぞれの
  背景をもった移民−カチコチ人とパラダイス人が移り住み、文化や価値観の違いなど問題に直面します。
  それらの解決策をロールプレイを通じて考え、日本の現状と照らし合わせていくというのが、大まかな内容
  です。

   本の各論は多くあるのですが、今回はロールプレイを2つ行いました。1つ目のテーマは「あいさつ」、
  2つ目のテーマは「教育の国際化」です。
   「あいさつ」については文化によって異なるあいさつを体験しました。参加者は与えられた役割カード通りに
  あいさつを行っていきました。「教育の国際化」については教育問題についてそれぞれの役割になりきり、
  討論会をお行いました。

   今回の多文化共生ワークショップを通じて、いつもの講座で聞くような形式とは違い実際に参加できて楽し
  かったといった声が聞けました。「あいさつ」については、相手が持っている役割カードのあいさつの内容は
  異なるので、相手がどのようなあいさつを行ってくるか不安な面もありました。また、「教育の国際化」では
  異なる意見を合わせる事の難しさに参加者の多くが直面したと感じています。

   実際に私たちが生きている社会でも多くの意見の相違があります。一人でも人間がいると価値観も異なり
  ますし、ルーツが異なると文化の違いも生まれます。その中で多くの対立や葛藤が生じます。では私たちが
  取るべき行動とは何でしょうか。それは違いを排除するのではなく、自分の立場を押し付けるのでもなく、
  お互いが他者へ「歩み寄る」ことだと思います。「歩み寄る」ためには自分を知ってもらう、相手をすることなど
  多くの努力が必要になります。それでも努力によって一対一の関係が生まれ、そこから集団の関係、社会の
  関係に繋がっていく。そういったことを感じれるような講座でした。

   今後も歴史・人権講座では参加型学習の講座を積極的に取り入れる予定です。参加できなかった方は
  次回の参加を是非お待ちしております!